眼瞼下垂の匠 第6章:老人性眼瞼下垂の治療法

老人性眼瞼下垂の治療法

老人性眼瞼下垂はまぶたのたるみが強く、ただのたるみの様に見えますが同時に腱膜性眼瞼下垂が生じています。腱膜けんまくに問題がなく、まぶたのたるみだけの場合は偽眼瞼下垂症ぎがんけんかすいしょうといい、たるみだけを取り除けば問題ない状態となります。

老人性眼瞼下垂の模式図

腱膜固定術+たるみ切除

睫毛まつげにのってしまう程たるんでしまった眼瞼の弛みを取り除きます。たるんだ皮膚がなくなると眼瞼挙筋がんけんきょきんの働きだけで楽に眼が上がる感じにもなりますがが、基本的に腱膜にも問題が生じており(腱膜性眼瞼下垂けんまくせいがんけんかすい)になっているため、腱膜前転術けんまくぜんてんじゅつが必要になります。手術をすることで視野を妨げていた障害物がなくなり筋肉も補強されるため視野が広がります。

前頭筋が補助的に動くこともなく、若い頃と同じように目が楽に開き、おでこのシワもなくなります。おでこを鉢巻きで締め付けられるように感じるなどの症状から解放され楽な生活を取り戻すことができます。模式図で表現するとこんな感じでしょうか。

正常な開眼の模式図

老人性眼瞼下垂ろうじんせいがんけんかすいは前章で述べた「腱膜性眼瞼下垂けんまくせいがんけんかすい」を併発しているため、「腱膜固定術けんまくこていじゅつ」あるいは「松尾法」を同時に施術する必要が出てきます。 第5章で述べたように、手術後患者様は頭痛肩凝り自律神経失調症などの様々な症状から解放され、バランスの整った生活を取り戻戻すことができます。見た目も若返り、生活の内容自体も若返る、究極のアンチエイジング手術の様に思います。

第7章では偽眼瞼下垂症ぎがんけんかすいしょうといわれる皮膚にたるみがあるだけのタイプの治療法について考えてみましょう。

院長よりアドバイス

老人性眼瞼下垂はただのまぶたの弛みだけではありません。手術で弛んだ皮膚を取り除き外れてしまった腱膜などを治すことで目の開き方が正常に戻ります。目の奥の痛みが取れた、頭痛がなくなった、首や肩の筋肉の硬さがスーッと抜けて楽になった、などなど様々な症状が一気に改善します。眼瞼下垂症の程度が軽度であっても手術をすることで様々な症状から解放されるので、一考してみても良いかも知れません。

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