03.眼瞼下垂と二重の関係

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生まれながら眼瞼下垂(先天性眼瞼下垂)の人はそう多くはなく、大抵の場合は歳を重ねながら徐々に徐々に後天的に眼瞼下垂症になります。

眼瞼下垂症になると二重が太くなります。元々一重や奥二重だった人でも二重になります。眼瞼下垂症が進むと二重になり始め徐々に太くなり、更に病状が進むと三重や四重になることもしばしばあります。

瞼を横の断面で見て、その動きを考えながら二重の幅を考えてみましょう。

瞼の解剖に関しては「眼瞼下垂の匠第2章」を参照して下さい。(Link)

まずは開瞼が正常にできる場合の二重に関して。

正常時の二重幅

瞼の板は眉下の皮膚の後ろ側に入り込んで行くため、しっかりと瞼が引き上げられることで必然的に二重は狭くなります。

「目がしっかりと開く、瞼(まぶた)がしっかりと上がる」=「二重幅は狭くなる」ということです。眠たそうな目をしたり、目が開かなく、瞼が下がってくると二重幅は広くなります。

次に眼瞼下垂症になってしまった場合です。

瞼の板が上がらなくなることで二重は間延びします。また目の開きが悪くなるため、眉毛を上げることで見開きやすくしようと無意識におでこを動かしてしまうため、更に二重幅は広くなってしまいます。

眼瞼下垂の二重幅

眼瞼下垂症になったことにより太くなってしまった二重幅は眼瞼下垂症を治療することで良くも悪くも狭くなります。

眼瞼下垂手術の二重幅

他院にて眼瞼下垂の手術を保険適用で受けたところ、二重のことを考慮してもらえず二重幅が狭くなってしまったなど言われる患者様がいらっしゃいます。保険適用で手術をしたから二重幅を考慮されることなく幅が狭くなったわけではなく、眼瞼下垂症を治したからこそ二重幅が狭くなっただけということをご理解頂ければと思います。逆にいうと二重幅が狭くなったということは眼瞼下垂症がちゃんと治療されたと考えることができると思います。

眼瞼下垂症で目の開きが悪い時の二重幅のまま眼瞼下垂症を治療したいということであれば眼瞼下垂手術の際、二重幅を広くする必要が出てきます。流石に二重幅を広くする手術(手間暇)は保険適用とはなりません。

眼瞼下垂を患者様の指示通りのラインで手術する場合はそのラインで二重が定着しやすくなる様に眼瞼下垂手術には不要は作業をしなければならないこともある。

一番自然に入る二重のラインを私は選ぶ様にしている。あくまで自然に入る二重のラインである。これは自然に見える二重のラインということではない。患者様には自然に入る二重のラインであればそれで良いですとは言われるが、自然に入る二重のラインと自然に見える二重のラインは違う。そしてその自然に入るラインが患者様の好みかどうかは分からない。


生まれながら眼瞼下垂(先天性眼瞼下垂)の人はそう多くない。

ハードコンタクトレンズをしていると瞼下垂症になると考えられている。

「まぶたが重たい」「まぶたが開きにくい」と来院される患者様を診断

MRDとは瞳孔中心から上眼瞼縁までの距離のことを言います。

来院される患者様からよく耳にする異様なことがあります。

眼瞼下垂が気になると当院を訪れる患者様の中には事前に目の上

眼瞼下垂が気になり当院を訪れる患者様の中には事前に目の下

腱膜性眼瞼下垂症になると一重の人が二重になったり

眼瞼下垂術後に予定外重瞼線が入ったから修正希望

軽度の眼瞼下垂でも保険が適用されますか?

眼瞼下垂がある人が眉下切開の手術をして眼瞼下垂が治るのか?