どこの病院に行っても、『挙筋前転手術』をして改善しない場合は筋膜移植術をすることになると簡単に言われるけど、他に方法はないのですか?

先日、先天性眼瞼下垂(生まれつき目が開きにくい)の患者様に質問を受けました。
形成外科医にとっては『挙筋前転』が効果無し ⇒『筋膜移植』なのですが、
患者様にとってはそうではないということを再認識させられた瞬間でした。

それでは何故『筋膜移植』なのか?
決して筋膜が動く訳ではありません。膜はただの膜でしかなく、紐のようなものです。

何故紐のような膜眼瞼下垂に有用なの?

例えば机に置いてある重い物を持ち上げる事を考えてみましょう。
利き手が右手だとすると、大概の人は右手でそれを持ち上げると思います。
でも利き手にケガや麻痺などの理由で力が入らない場合どうしますか?
迷う事なく左手でそれを持ち上げるでしょう。
無意識のうちに使える筋肉(手)を使って物を持ち上げるはずです。
それでは重い物が床においてあり、足腰が曲げられずに手が届かなければどうしますか?
そういう場合は、手が届くように紐や棒などの道具を使い重い物を持ち上げますよね。

眼瞼下垂の場合、
右手 = まぶたを開ける筋肉(上眼瞼挙筋
左手 = おでこの筋肉(前頭筋
  紐  = 筋膜

右手に相当するまぶたを開ける筋肉(上眼瞼挙筋)が動かなければ、利き手でない左手に相当するおでこの筋肉(前頭筋)で目を開こうとします。おでこを動かす事でおでこにシワが入り、眉毛が上がります。眼瞼下垂の人は無意識のうちにおでこの筋肉を代用します。

でも、ここで問題が発生します!
おでことまぶたが離れているということです。

これを『紐』に相当する『筋膜』で繋ぎます。おでこの筋肉とまぶたを紐(筋膜)で繋ぐことで、おでこの力がまぶたに伝わり、まぶたを上げることが出来る様になります。

先天性眼瞼下垂はまぶたの筋肉の動きが悪いので、紐(筋膜)を使っておでこの筋肉とまぶたを繋いで、おでこの動きを代用してまぶたを上げましょう。」ということです。

簡単に書こうと思いましたが、長くなってしまいました。
御理解頂けましたか?

今朝、NHKの「あさイチ」で「アトピー性皮膚炎」がクローズアップされていました。
中でもステロイド剤のことを細かく説明されており、興味深く見させてもらいました。

アトピー性皮膚炎や湿疹の治療のため来院される患者様は非常に多く、ステロイド塗布治療が
必要な方も多くいらっしゃいます。
しかし、ステロイドは使いたくないと言われる方も多いのが現状です。

適切な量を、適切な部位に、適切な期間、ちゃんと使用すれば非常に効果の高い薬ですが、
ステロイドはよくない!」「ステロイドは怖い薬!」という先入観が広まっているようなので、
治療をするのに困惑することが多々あります。
確かに、内服や注射のステロイドを長期連用することは副作用が発生することが考えられますが、
皮膚科領域で使用する塗り薬に関してはそれほど副作用を心配する必要はないと思います。

ステロイド剤は医師の指示に従い、使用法を守れば非常に良い薬です!

頻繁に患者様に問われる質問にお答えします。
Q1. ステロイドを塗ると皮膚が黒くなると聞きますが・・・。
A1. ステロイドの副作用はむしろ白くなるということです。ただ、ステロイドを必要とする部位は
   炎症を伴う部位なので、その実態として炎症後色素沈着(黒み)が残ります。

Q2. ステロイドは依存するようになるのでは?
A2. そんなことはありません。しかし、ステロイドは非常に効果的な薬なので、塗ると治ることを
   覚えてしまい、必要以上に長期間塗り続けてしまう方がまれにいらっしゃいます。

適切な量、適切な部位、適切な期間、まとめると『適切な塗り方』を守れば
こんなに良い薬はありません!

湿疹やアトピー性皮膚炎でお悩みの方、怖がらずに使ってみて下さい!
使用に不安がある場合は何度でも医師に確認することをお勧め致します。
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